なぜノロウイルスにはアルコールが効かないか?

ノロウイルスが猛威を振るっています。
ウイルスの感染源としてトイレまわりが取り沙汰されているので、心中穏やかではありません。
安心してくつろげるトイレのために、世間を脅かすノロウイルスについて調べてみました。
この記事は、2014年1月29日に当社ホームページに投稿した記事をリライトしました。

アルコール消毒が効かないウイルス

アルコール消毒が効かないウイルスノロウイルスにアルコール消毒は効果がないと言われていますが、なぜでしょうか。
ウイルスには、外側をエンベロープという膜で包まれている種類と、膜を持たない種類がいるそうです。
ウイルスのエンベロープは脂質性なので、その脂肪を溶かして膜を剥ぎ取ると中のウイルスを無力化することができます。エンベロープに包まれたウイルスの代表はインフルエンザウイルスです。
アルコールや石鹸には脂肪を溶かす作用があるので、これらを使うことは膜を持ったインフルエンザウイルスを退治するのに有効な消毒方法なのです。
ところがノロウイルスは、膜を持たない種類のウイルスです。ウイルスの本体であるたんぱく質が剥き出しでも、平気で生きることができます。
そのため、脂を溶かす石鹸やアルコールを使っても体が溶けることはなく、消毒効果が期待できないのです。(手洗いが推奨されているのは、ノロウイルスを死滅させるためではなく洗い流すためだそうです。)

ノロウイルスの消毒

ノロウイルスの消毒では、どうすればこの露出癖のあるノロウイルスを分解することができるのでしょうか?
ウイルスのたんぱく質にダメージを与えるためには、アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを使います。次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系の家庭用漂白剤として濃度6%程度のものが市販されています。おう吐の処理やトイレの床壁などを拭き掃除する時には、この漂白剤を薄めて使ってください。

衣類や調理器具の消毒に使う0.02%の塩素系漂白剤の作り方
2リットルのペットボトル1本の水に10ml(原液をペットボトルのキャップ2杯)
拭き掃除に使える濃度0.1%の塩素系漂白剤の作り方
500mlのペットボトル1本の水に10ml(原液をペットボトルのキャップ2杯)

※原液の次亜塩素酸ナトリウム濃度6%の場合

ただし私達人間もタンパク質でできているので、塩素系漂白剤が皮膚についたり、たくさん吸い込んだりすると健康を害することがあります。
取扱い注意事項をよく読み、濃度を守って使用しましょう。

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