トイレの詰まりをお湯で直せる?正しいトイレつまりの対処法とは

日常生活に欠かせない住宅設備といえば、「トイレ」です。
普段何気なく活用しているトイレですが、ある日突然トラブルに見舞われてしまうことも…。
クラシアンでは1年間に100万件近くの水まわりトラブルのご依頼をいただいておりますが、そのうちの約4割がトイレに関するトラブルです。(※2017年のご依頼件数966,406件のうち、トイレのトラブル418,025件)トイレのトラブルの中でも、とくに多いのが「つまり」によるトラブルです。

業者を呼ぶ前に、ご家庭でできるトイレのつまりの対処法にはどんなことがあるのでしょう。また、テレビやインターネットで紹介されている、お湯を使ったトイレのつまりの解決法には、本当に効果があるのでしょうか?
トイレのつまりの特徴や対処法、お湯を使う時の注意点をご紹介します。

熱湯をトイレに流すことはNG

熱湯をトイレに流すことはNG
2006年頃、テレビで熱湯を使用したトイレの掃除方法が紹介されたことがあり、視聴者が試した結果、トイレの便器が破損するというトラブルが起こりました。

便器の多くは、陶器製ですので、熱湯を注ぐことで膨張し、ヒビが入ってしまうことがあります。
熱湯がかかった時、直接熱湯に触れた部分は瞬間的に高温になり、膨張します。
一方、熱湯がかかってない周囲の部分は、温度が伝わってくるまでに時間がかかります。
熱湯を注いだ瞬間、高温になって膨張する部分と、温度が低く膨張もしていない部分とが存在し、この温度差が大きくなるほど、便器は割れやすくなります。

便器にヒビがはいってしまうと、水漏れなどのトラブルが発生します。陶器は修理することができませんので交換しなければならなくなります。
このようなトラブルを受け、メーカーからも熱湯を使用しないよう注意喚起されています。

お湯を流すことで解決するつまりの原因

原則、トイレにお湯を流すべきではありません。
ただ、40度前後の手で触れたときに少し熱いと感じる程の温水を流すことで、つまりが解消されやすくなるケースもあるようなので、ご紹介します。

例えば、一度に大量のトイレットペーパーを流してしまったとき。何らかの理由で、紙や排泄物が便器の中につまって、水の流れを妨げている時など、トイレつまりの軽度な症状です。

便器の中には、トラップと呼ばれる、S字形状になった排水路が通っています。
これは、下水の臭いの逆流を防いだり、虫の侵入を防いだりするため、「封水」と呼ばれる水が便器に溜まるように設計されているのです。

トイレットペーパーは、砂糖や塩のように水に溶けるものではありません。
流される過程で小さく砕かれ、排出されるのですが、一度に大量の紙を流すと、トイレ・排水設備、管路などのつまりや堆積物の問題を引き起こしてしまうことがあります。

トイレットペーパーがお湯に溶けるわけではありませんが、トイレットペーパーの原材料であるパルプは、温水によってほぐれやすくなる傾向があるようです。そのため、紙を柔らかくさせるという意味では、つまりの解消に、多少の効果が期待できそうです。

ただし、実際には、便器の中には水が溜まっているため、お湯を注いでも水温はすぐに下がってしまいます。また、便器のサイズや残っている水量、排水路のサイズは、各ご家庭でまちまちですので、すべてのトイレつまりで効果がでるとはかぎりません。過度な期待はしないようご注意ください。

時間をおいてもトイレのつまりが解消しない場合、ご自身でトイレの詰まりを解決したい時は、まずはラバーカップを使用してみるのが一般的です。
つまりの原因がわからない時、ラバーカップを使っても詰まりが解消されない時は、水まわりの専門業者にご相談いただくことをおすすめします。

お湯や水を流しても解決しないつまりの原因

お湯や水を流しても解決しないつまりの原因
トイレに流してもいい水の温度は、40度程度、手をつけて少し熱いな、と感じられるぐらいの温度です。
お湯は掃除には効果があるかもしれませんが、つまりを改善する効果があるとは言えませんので、ご注意ください。

具体的には、以下のような原因が、「お湯(水も含む)では解決が難しい」例となります。

  • スマホやボールペンなど、固形物を流してしまったとき
  • お湯に溶けにくいものが詰まってしまったとき
  • 生理用ナプキンや紙オムツなどを流してしまったとき

ポケットに入れておいたボールペンやスマホが、気付かない間に便器の中に……なんてケースは決して珍しくありません。

また小さなお子さんと同居している場合、おもちゃの落下にも注意を払うべきでしょう。
生理用ナプキンも含めて、水に溶けないものを誤って流してしまった場合、お湯を使ったところで解決は見込めません。
ラバーカップなどを使用する方法もありますが、状況によっては、さらに奥まで押し込んでしまい、トラブルを悪化させてしまう可能性もあります。
そのため、明らかに異物を落としたとわかる場合には、速やかに専門の業者へご相談ください。
お湯を使ったトラブル解決方法は、つまりの原因が「汚物やティッシュペーパー」とハッキリわかっている場合にのみ実践するのがオススメです。

  • いつの間にか詰まっていた
  • なぜつまってしまったのか、理由がはっきりわからない
  • お湯を流して時間を置いたが、問題が解決しない

これらの場合には、専門業者を呼んでトラブルを解決してもらうようにしましょう。

まとめ

トイレのつまりを直す方法として、高温のお湯を使う方法が様々なところで紹介されていますが、これは決して推奨されるべきものではありません。
あくまでも「汚れ」を落とす効果はあるかもしれませんが、つまりを直す効果は薄いと言えるでしょう。

もし、お湯(常温の水)を流しても治らない場合や、固形物を流してしまった場合などは専門家に依頼をするようにしましょう。

※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任において行っていただくものとします。詳しくは、本サービスの「利用規約」をご参照ください。

登録されたカテゴリー・タグ